苗栗親子館暨青創公設民営託児センターのロビー環境デザイン:床シール・投影壁・天窓の旗|好心地文創

床から天窓まで:苗栗の親子館・託児センターのロビー環境デザイン

環境グラフィックグラフィック・印刷物

苗栗の親子館と託児センターが共用するロビーは、入ってすぐ空虚な印象を与えたくないという要望がありました。好心地文創は入口の床シールから投影壁、そして天窓の旗まで、床から上へと続く導入の物語をデザインしました。

課題

このロビーは親子館と託児センターが共用しており、苗栗県の重点プロジェクトのひとつです。処長からは、来訪者が入った瞬間に空虚さを感じないこと、そして活気を生み出しながら客家と苗栗らしさを取り入れることが求められました。現場にはすでに投影用の木製スタンドが動線の真ん中に据えられており、螺旋階段の上に広がる天窓部分もどこか物足りない印象でした。入口の第一印象、既存設備の制約、そして機関側が自分たちで長期的にメンテナンスできることを同時に満たす必要があり、一度きりで更新が難しい装置は避けなければなりませんでした。

目標

床から上へと視線を導く一連のビジュアルを設計すること。床シールは左に親子館、右に託児センターへの動線を直感的に示し、中央の投影壁は固定フレームに中央を空白にした構成で、周囲の枠は季節ごとに差し替え可能に。天窓の旗は大型機材を使わずシンプルな方法で設置・撤去できるようにし、日常のメンテナンスは床シールと投影壁の2箇所に留めることが目標でした。

アプローチ

  1. 入口床シール:滑りにくく耐摩耗性のある素材を入口の床に敷き、客家の花柄模様と苗栗の地域イメージを取り入れながら、左右の動線案内を図案そのものに組み込みました。
  2. 中央投影壁:固定フレームを設置し、プロジェクターは中央の空白パネルに投影。周囲のイラストパネルは季節ごとに交換可能とし、これまでの一面の白壁を置き換えました。
  3. 天窓の旗:螺旋階段の手すりに沿って複数のイラスト旗を掛け、稲妻状に天窓を横切るよう配置。ロープを投げ渡す設置方法で、大型機材を使わずに復元や調整ができます。
  4. キャラクターと配色の統一:床・壁面・天窓の3箇所で同じイラストキャラクターと配色を共有し、それぞれ別々の装飾ではなく、ひとつのデザインとして見えるようにしました。

成果

完成したロビーには明確な視覚的焦点が生まれました。入口の床シールが来訪者を迎え入れ、投影壁が視線を受け止め、旗が天窓まで視線を導きます。ロビーを共用する2つの機関には、目に見えるテーマと方向性が備わりました。現場は2026年8月に設置・検収を完了しています。

苗栗親子館暨青創公設民営託児センターのロビー全景、入口床シール・投影壁・天窓の旗が一体となった様子
ロビー全景:床シール・投影壁・旗の3層が一体となったデザイン
投影壁と入口床シールの正面全景
投影壁は固定フレームに中央を空白にし、投影内容を映す構成
2階の螺旋階段からロビーを見下ろした様子、投影壁と天窓の旗が見える
上階からの眺め:旗は螺旋階段の手すりに沿って上へと続く
螺旋階段の吹き抜けを横切る3面のイラスト旗を見上げたカット
旗は稲妻状に天窓を横切る、見上げた効果
天窓からの自然光と旗、トラ猫の虹柄の旗を含む
自然光と旗が重なり合う様子
天窓の旗のクローズアップ、イラストの女の子キャラクターのディテール
旗のクローズアップ:イラストキャラクターのディテール

よくある質問

環境グラフィックデザインで美観と長期メンテナンス性はどう両立させますか。
好心地文創では日常的に触れる要素と長期設置する要素を分けて設計します。今回の苗栗の案件では、床シールと投影壁は機関側が定期的に自分たちで更新できるよう設計し、天窓の旗はロープを投げ渡す方式で大型機材なしに調整・復元できるようにすることで、長期的なメンテナンス負担を抑えました。
共用ロビーのビジュアルデザインは、既存設備の制約をどう扱いますか。
好心地文創ではまず現地の既存構造を実地調査します。今回は投影用の木製スタンドが動線の真ん中に据えられていたため、その制約に合わせてフレームと空白パネルを設計し、制約そのものをデザインの一部として活かしました。
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